平均値は、集団を要約して示す値としてよく使用されます。統計学的にもよい性質をもっていますが、以下の点には注意しましょう。
① 教科書などでよく取り上げられますが、極端な値の参加者が存在する(例えば所得など)と平均値は集団を要約する値としては不適切となりがちです。 中央値を使うことを考えてみましょう。
② 値が得られない(欠損値)参加者が存在するとき、欠損値を除いて計算した平均値は本当の値から偏よることがあります。 例えば参加者の作業時間を研究対象とするときに、時間がかかりすぎて値が得られない参加者がいると平均値は本当の値より小さくなります。欠損となった理由に注意を払いましょう。